気とはなんなのか?
気とはなにかと問われると説明が難しいですよね。
でも、気という言葉は、日常よく耳にするし、よく使います。
例えば、気分・気合・短気・気があう・気まずい・・・
他にも、天気・気候・雰囲気・人気・病気など
曖昧な概念の感覚がありますが、私たちの身近な存在なのは確かです。
気は、絶え間なく働いている物質であり
東洋医学では、『気』はからだを構成するとともに、生命活動を維持する機能をもつと言われています。
気はなにからできているの?
人体の気は、
自然の清気(呼吸により大気から取り込む)
水穀の精微(飲食物の消化過程で生成される)
先天の精(両親から受け継いだもの)のいづれかから生成されます。
清気と水穀の精微が混じりあい気となると言われています。
気のはたらきは?
気はさまざまな働きをしてくれます。
主に5つ。推動・温煦・防衛・気化・固摂作用です。
血や津液の流れを促進する推動作用
気の発熱作用により、体温を一定に保ち、臓腑の働くをより円滑にする温煦作用
体の表面・皮膚を保護して外邪の侵入を防ぐ防御作用
気から血へ、血から精へなど物質を変化させる気化作用
血が脈外へ漏れだしたり、多汗や頻尿など多すぎる漏出を防ぐ固摂作用があります。
気にはどんな種類があるの?
働きや原気・宗気・営気・衛気の4つ。
原気(元気):生命の原動力。いわゆる生命エネルギーのことです。丹田に集まっていると言われています。
元気旺盛であれば五臓六腑の働きもよく病気にかかりにくくなります。
宗気:肺の呼吸作用、心の血を循環させる機能。胸に集まっていると言われています。
宗気が不足すると、呼吸のしにくさや声が小さくなる、心拍が弱くなります。
営気:津液を血に変え、血と全身を循環して臓腑や内外の器官を栄養します。血脈中にある気のことを言います。
衛気:外邪の侵入から身体を保護する。肌を温め汗腺をコントロールする。外邪に対して防衛する。脈外をめぐり、体表近くで活動していると言われます。
気が不足したり、巡りが悪くなると不調が起こる原因となります。
不調についてはまた次回!
暑い日が続きますが、熱中症にお気をつけてくださいね!